東北大 金属材料研究所でセミナーに登壇しました
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2025年5月23日(金)、東北大学金属材料研究所において、Helical Fusion代表取締役CTOの宮澤 順一が「笠田研究室セミナー」に登壇、フュージョンエネルギーの社会実装をテーマに講演いたしました。

会場では学生さんを中心に40人を超える方が参加、熱心に耳を傾けていました。
Helical Fusionでは、材料研究で世界的に研究をリードしている東北大学金属材料研究所 笠田研究室と、かねてより共同で核融合炉用の新規金属材料を開発しています。
強力なパートナーと研究開発を進めつつ、世界初の定常核融合炉の実用化を通して、研究成果を実際に暮らしに役立つ形で活用できるよう、事業を前進させていきます。
💡共同開発する核融合炉用の新規材料について
核融合反応では中性子が発生します。核融合発電では、中性子が持つエネルギーを取り出して発電を行いますが、その過程で中性子が炉の頑健性を担保する構造物となる鉄鋼材料を放射化し、放射性廃棄物が発生します。安全性をより高めるために、より短い期間で放射能が減衰する低放射化鉄鋼材料の研究が世界的に進められています。
他方で、低放射化鉄鋼材料の多くは磁性(磁気を帯びた物体が示す性質)を持ち、閉じ込め磁場を乱して核融合反応を起こすプラズマの性能に影響する可能性があるため、かねてから「非磁性」かつ「放射化しにくい」性質の材料開発が課題でした。
東北大学金属材料研究所との共同研究では、非磁性でプラズマを閉じ込める磁場に影響を与えず、中性子の照射による長寿命放射性廃棄物の発生を抑えられ、さらに高温での酸化による材料劣化を抑えることのできる画期的な次世代材料の開発に取り組んでいます。
新規材料開発によって、より安全かつ効率的なフュージョンプラントの実現を目指しています🌏
🔗参考プレスリリース