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Helix Programパートナリングイベントin沖縄「チャンプルー!そしてフュージョンへ ーフュージョンスタートアップをテーマに考える、挑戦を共にする産業創生の形ー」を開催しました

  • 執筆者の写真: naho yoshimura
    naho yoshimura
  • 3 時間前
  • 読了時間: 7分

2025年12月19日、沖縄の「X-BORDER KOZA」で、トークセッションイベント「チャンプルー!そしてフュージョンへ ーフュージョンスタートアップをテーマに考える、挑戦を共にする産業創生の形ー」(共催: 株式会社Helical Fusion / 岡野バルブ製造株式会社 / おきなわスタートアップエコシステム)を開催しました。

登壇者(前列左から、フォーシーズ 豊里氏、Founders Nation 藤本氏、Helical Fusion 田口、Founders Nation 名倉氏、琉球ミライ 高島氏)と、参加者・主催メンバーでの集合写真(X-BORDER KOZAにて)
登壇者(前列左から、フォーシーズ 豊里氏、Founders Nation 藤本氏、Helical Fusion 田口、Founders Nation 名倉氏、琉球ミライ 高島氏)と、参加者・主催メンバーでの集合写真(X-BORDER KOZAにて)

会場には、沖縄そして全国から、スタートアップエコシステムやパートナリングの先端事例に関心を持つ約50人が集まり、熱気あふれる雰囲気の中、90分のセッションが繰り広げられました。

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冒頭、司会を務めた琉球ミライ株式会社統括責任者の高島 雅弘氏から、スタートアップと事業会社の間で「ちゃんぷるー」を超えた「フュージョン」的な深い連携の重要性が提起されました。

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続くインプットセッションでは、Helical Fusion 共同創業者・CEOの田口から、まさに「フュージョン」的な連携が産業創造の鍵となるフュージョンエネルギー開発の背景や現場での事例について紹介しました。

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後半は、沖縄でスタートアップエコシステム形成やファンドを展開する豊里 健一郎 氏をモデレーターに迎え、日本においてスタートアップエコシステムに関する活動を代表する二人であるFounders Nationの名倉勝氏、藤本あゆみ氏とともに、沖縄から世界へと視野を広げたセッションが繰り広げられました。

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"「一緒に育てる」企業・エコシステムのありかた"

"沖縄でいかにして次世代産業を創生するか"


といったテーマを軸に、多種多様な現場での知見、そしてビジョンが交錯・融合するようなセッションを通して、沖縄という「島」を起点としたスタートアップエコシステムや産業・経済のありかた、そのなかで、フュージョンエネルギー産業を題材にした 真に産業を育てられる中長期の視点や投資のあり方、企業や自治体の関わり方まで、幅広いテーマで問いかけ、語り合う機会となりました。


QAセッションでは、事業テーマのありかたから、沖縄の魅力の再定義、子供たちに向けた学びのありかたまで、深い質問が寄せられ、熱いセッションとなりました。

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イベントに参加いただいたみなさま、ありがとうございました。

Helical Fusionは、「島」国である日本のエネルギー課題解決のモデルケースとなりうる沖縄でのパートナリングイベントをきっかけに、次世代エネルギー産業における「フュージョン」を活性化してまいります。



セッション詳細

■ 単なる「交流」を超え、産業を創る「融合(フュージョン)」へ

スタートアップを核として、長期的な視点で新たな産業を創生するためには何が必要か。

本イベントのテーマは「チャンプルー!そしてフュージョンへ」。


単にプレイヤーが混ざり合う(チャンプルー)だけでなく、互いに深く融合(フュージョン)し、爆発的なエネルギーを生み出すエコシステムのあり方を問います。 沖縄独自の文化である「チャンプルー」を経て、スタートアップと地域企業、そして支援者が強固に結合し、互いに強くなる。


今回はその先進的なケーススタディとして、株式会社Helical Fusionの取り組みを紹介。「産官学金」の各プレイヤーを巻き込み、イノベーティブな技術の社会実装と産業スケールを目指すプロセス(ビジョン策定、資金調達、業務提携等)を深掘りしました。


■ 綺麗事なし。「一蓮托生」のパートナーシップを語る


「負けそうだから入らない」のではなく、「資本参加して一緒になって事業を育てる」一蓮托生のパートナーシップとは何か。 単なる応援団ではなく、エネルギー事業者やインフラ企業、地域企業が、この次世代産業にどう深く関わり、自社のビジネスと地域の産業活性化へ繋げていくのか。


「科学」と「環境」そして「資本」の視点を語れる登壇者が集結し、沖縄でいかにして次世代産業を創生するか、我々に何ができるかを議論します。 完全クローズドの熱気ある空間で、沖縄の産業界が直面する課題と未来への希望を本音で語り合いました。


■ なぜ今、このテーマを「エネルギー」で語るのか


美しい海や豊かな自然に恵まれた島、沖縄。 エネルギーとの向き合い方を考えた時、島国である日本の中でも、エネルギー自給や地理的な特性を背景とした危機感を大きく感じる土地でもあります。


島の未来を生きていく子どもたち、次の世代にとって、エネルギーが前向きな話題であるために、今、どんなことを考え、行動していくべきなのか。


太陽のエネルギーを地上で再現する「核融合(フュージョンエネルギー)」。

実は今、数十年に及ぶ研究開発の段階を経て、日本、そして世界中で実用化に向けた産業創出の大きなうねりが巻き起こっています。技術的には2030年代には発電プラントができると考えられており、いま、その実現に向けて先頭を走っているのはスタートアップ企業です。


これは、「島の魅力を保ちながら、エネルギーの不安から解放された未来」を実現する鍵となります。 そして、技術開発とともに重要となるのが、「社会として新たな産業を作り、育てる」しくみです。


Helical Fusionは、こうしたしくみを広げるべく、ものづくりから小売業まで、エネルギーを支え・つくり・使う、全ての営みに関わる産業パートナーの力をあわせる取り組み「Helix Programパートナリングプロジェクト」を進めています。その一環として、Helical Fusionからその土台となる考え方や、X-BORDER KOZAの運営も手がける岡野バルブ製造など、パートナーとの事例も共有しました。


【登壇者プロフィール】

■ 田口 昂哉 氏 (株式会社Helical Fusion 代表取締役CEO)

メガバンク・JBICでの国際金融業務、M&Aアドバイザリー、スタートアップCOOを経てHelical Fusionを共同創業。京大大学院で修めた「倫理学」の哲学的思考と、金融の最前線で培ったビジネススキルを力に、科学者ではなく「ビジネスのプロ」として産業化への具体的道筋を示す。


■ 名倉 勝 氏 (FoundersNation株式会社/Director of CIC Institute/東京科学大学特任教授)

東京大学工学系研究科博士課程修了(核融合工学)、マサチューセッツ工科大学修士課程終了(システム・デザイン&マネジメント)。2011年に文部科学省入省し、大学発スタートアップ政策、起業家教育政策等に携わる。その後、ベンチャーキャピタル等を経て日本最大級のスタートアップ集積拠点であるCIC Tokyoの立ち上げに参画。CIC Tokyoの運営の他、ディープテック系スタートアップ支援プログラムを統括。その後、スタートアップのグローバル成長を支援するFoundersNationを創業。東京科学大学特任教授、一般社団法人スタートアップエコシステム協会の副代表理事も務める。


■ 藤本 あゆみ 氏 (一般社団法人スタートアップエコシステム協会代表理事/FoundersNation株式会社 代表取締役社長/A.T. カーニー株式会社アソシエイテッドスペシャリストアドバイザー)

キャリアデザインセンター、グーグルでの法人営業を経て、at Will Workを設立。お金のデザインでのPR経験を経て、Plug and Play JapanでCMOとしてマーケティング・PRを統括。2022年にスタートアップエコシステム協会を設立し代表理事に就任。2024年11月よりA.T. カーニーのアソシエイトスペシャリストアドバイザーを務める。また、2025年にFoundersNationを共同創業し、スタートアップのグローバル支援を推進。内閣府規制改革推進会議スタートアップ・イノベーション促進ワーキンググループ専門委員、東京都スタートアップ戦略フェローなどを務める。


■ モデレーター:豊里 健一郎 氏 (フォーシーズ株式会社/津梁ファンド 代表取締役)

沖縄県沖縄市出身。 留学、就職と15年間の海外経験を経て、2017年に現フォーシーズ株式会社を設立し、起業家支援を開始。創業支援、人材育成、コミュニティ運営等、沖縄のスタートアップ支援の中核拠点を運営し、沖縄とアジアを繋ぐスタートアップエコシステムに貢献。


■司会:高島 雅弘(琉球ミライ株式会社統括責任者)

大手エネルギー会社での、経営戦略策定や国のエネルギー政策議論対応を経て、沖縄を起点に社会を動かす「仕組み」と「事業」を生み出すプラットフォーム:琉球ミライに参画。自治体の「政策立案」支援と、社会課題を解決する「事業創出」を両輪で推進している。

おきなわスタートアップ・エコシステム・コンソーシアムの事務局も務め、重点産業分野でのイノベーションを通じたインパクト実現を目指し、産官学金の連携を深める数多くの場の創出などに取り組んでいる。

 
 
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