JETROによるグローバル・スタートアップ・アクセラレーションプログラム(GSAP)に採択されました
- naho yoshimura
- 6月30日
- 読了時間: 4分
トップアクセラレーターの支援を受け、持続可能な人類社会の実現へ事業を加速
世界初のフュージョンエネルギー実用化に向け、ヘリカル型核融合炉を開発する株式会社Helical Fusion(本社:東京都中央区、代表取締役CEO:⽥⼝ 昂哉、以下「Helical Fusion」)は、ジェトロと内閣府が連携した、日本のスタートアップ企業の海外展開を支援する「グローバル・スタートアップ・アクセラレーションプログラム(GSAP: Global Startup Acceleration Program)」に採択されたことをお知らせしいたします。

GSAPは2021年にスタートし、これまでに累計500社以上の日系スタートアップを支援してきました。これまでの参加企業の中には、北米やアジアでの資金調達、現地法人設立、大手企業との事業提携などを実現した事例もあり、グローバル展開を目指す企業の基盤づくりに活用されています。本年度の第一弾として、全国から選出されたEnterprise BtoB領域およびサステナビリティ領域の日系スタートアップ30社が採択され、Helical FusionはSustainabilityコースに採択されました。
GSAP Sustainabilityコースの概要
GSAPは、内閣府等と連携し、全国のスタートアップ企業の海外展開を支援するプログラムです。本プログラムでは、スタートアップの成長支援で高い実績を誇る海外のトップアクセラレーターと連携し、個々のスタートアップのニーズに合ったアクセラレーションプログラムを提供。海外展開の市場参入戦略の策定、市場インサイトの獲得、ネットワークの構築、販路開拓、事業提携、資金調達を目的とする、ワークショップ、ディスカッション、プレゼンテーション等を通じてスキルアップを図る他、専門家によるメンタリング、投資家を含む潜在的なパートナー等への紹介により短期間での海外展開準備や市場参入を目指しています。
Sustainabilityコースは、約800名の社内専門家と200名以上の外部メンターを抱えるThird Derivative(D3)と15カ国にわたる起業家育成の実績を持つNew Energy Nexus(NEX)が連携して行うプログラムです。CO2削減や気候レジリエンス分野への投資を行うJapan Energy Fund Venturesも協力パートナーとして参加しています。
Helical Fusion代表取締役CEO 田口昂哉のコメント

Helical Fusionは、2023年にはBerkeley SkyDeckのグローバル・スタートアップ・アクセラレーションプログラムにも採択いただき、トップアクセラレーターによる支援を大きな力として、事業を前進させてきました。今回、Sustainabilityという、まさにフュージョンエネルギーの実現によって目指す人類共通のテーマで再度強力な支援をいただけることとなり、大変心強く感じております。
フュージョンエネルギー開発の意義
世界の人口は2050年までに約17億人増加すると予測され、生成AIの普及も背景とした世界的な電力需要の急増に対し、既存発電方法のみで応えることは厳しい見通しです。フュージョンエネルギーは、太陽の輝きと同じ原理を使ったクリーンで効率性の高い発電方法であり、海水等から豊富に採取可能な燃料を用いることからも、世界的な課題を抜本的に解決する技術として期待されています。核融合プラント建設および電力市場は2050年までに世界で年間5500億ドル規模にまで成長するとの試算もあり、今後自動車産業のように日本が世界をリードする巨大産業を創出できる可能性がある一方、国際的な開発競争も激化しています。
2025年6月には日本政府による国家戦略「フュージョンエネルギー・イノベーション戦略」も改定され、我が国におけるフュージョンエネルギー産業の創出に向け、民間による研究開発および事業活動を強く後押しする方針が示されています。
今後に向けて
Helical Fusionは、世界初の定常(通年稼働)・正味発電が可能な核融合炉を2030年代に実現、世界に先駆けて商用化してゆくことで、真に持続可能で高効率なエネルギー源の実用化を目指しています。
本プログラムを通して得られる知見やネットワークを活用し、確固たる技術的基盤を最大限に活かせるよう事業開発の質を高め、日本から世界に向けて、巨大産業をリードする挑戦を加速していきます。
