

世界で唯一、核融合による"実用発電"を達成する開発計画
年々増え続ける電力消費と、止まらない地球温暖化。
そして、エネルギーを海外に依存せざるを得ない現状。
これらの課題に答えを出す鍵——
私たちが挑むフュージョンエネルギーの実用化です。
「太陽が持つ莫大なエネルギーを、地上で実現する」
それが私たちの挑戦です。
夢のエネルギーと呼ばれてきたこの技術は、
数十年におよぶ国家プロジェクトでの
科学研究の積み重ねを経て、
着実に現実のものとなりつつあります。
この最先端技術の実現には、
専門的な知識や技術だけでなく
日本のものづくりが持つ底力が欠かせません。
このヘリックス計画は、
まさに日本の総力を結集して挑むべき
未来への大きな一歩であると信じています。
そして、日本に生まれたもうひとつの太陽が
遥か彼方まで世界を照らし続けるその未来を、
私たちは見ています。
Our Goal
実用発電を達成する
2030年代に、世界で初めて「通年稼働」と「正味発電」を実現。
実用的な発電装置として社会に受け容れられるための三要件を達成する。
1
定常運転

365日、安定して運転できる
2
正味発電

外部に十分電気を出せる
3
保守性

短期間のメンテナンスで
高い稼働率を維持できる
How Helix Program Achieves 3 Pillers of Practical Power Generation
どうやって三要件を達成するか

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定常運転
ヘリカル方式は二重らせん状のコイルを使うことで、理論的に継続運転に限界がない。
大型装置による約1時間の連続運転も実証済み。
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正味発電
ヘリカルコイルが生み出す安定性により、プラズマ制御のために大きなエネルギーを追加する必要がなく、高いエネルギー効率を実現可能。正味電力を出しやすい。
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保守性
運転後には「ブランケット」をコイルの間から取り出して交換する必要がある。ヘリカル方式は他方式に比べてコイル間のスペースが広いため、交換が容易。
What We Stand On
計画達成を裏付けるもの


世界最高峰を受け継ぐ
「プラズマ温度1億度」「プラズマ保持時間3,000秒以上」
国立核融合科学研究所が誇る世界随一のプラズマ研究・
炉設計・炉工学の成果を、商用化へ繋ぎます。
世界最大級のプラズマ実験装置「大型ヘリカル装置(LHD)」
(大学共同利用機関法人 自然科学研究機構 核融合科学研究所)
70年の研究成果をもとにやり切る
サイエンス→エンジニアリング→マニュファクチャリング
世界中で鎬を削る50以上の企業のなかで、数社のみ達する
「エンジニアリング」のステージに立ち、
日本のものづくりの力を結集して作り切ります。


What is Helix Program
世界初への道のり
ヘリカル方式は、核融合炉の要である「高温プラズマを安定的に維持する」ためのサイエンスの段階を、国家プロジェクトで概ねクリアしました。
それを受け継ぐHelix Programは、要素技術の統合実証を行う「Helix HARUKA」に続き、世界初の実用発電が可能な核融合炉「Helix KANATA」を2030年代に実現、フュージョンエネルギーの社会実装を最速で完遂するための計画です。

Features
Helix KANATAの特徴

目的
2030年代の「定常」「正味」発電の実現
仕様
ヘリカルコイル主半径 約10m〜
磁場強度 約7T
連続運転期間 1年以上
稼働率 >80%〜
加熱手法 ECRH
燃料供給方法 ペレット入射、ガスパフ
マグネット 高温超伝導(REBCO)
ブランケット 液体金属ブランケット
Forging Industry
日本の技術を結集し、フュージョンエネルギーを「産業」へ
核融合は、もはや実験室の中の話ではなく、産業としての挑戦が始まっています。
それは、Helix Programを旗印に、日本が誇るものづくりの力を結集し、産業ごと作り上げていく挑戦です。
世界のベースロード電源を置き換えるほどのポテンシャルを持った巨大産業。
その最上流を担い、技術でもビジネスでも勝てるチームを、全日本・全分野横断で作っています。

Scientific Foundation
論文、 共同研究
核融合炉設計Helix Programの基盤となるのが、幅広い技術分野を知り尽くし、オーケストレーションを実現する力です。
査読付き論文
要素研究
核融合炉に最適な新素材の開発から、加熱装置の量産最適化、安全設計に不可欠なシミュレーションまで、多岐にわたる共同研究を名だたるアカデミア組織、研究者と進めていることは、Helical Fusionへの信頼、そしてHelix Programへの研究成果の活用への期待を示しています。
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